Greek Honey　ギリシャのはちみつ

はちみつとは。

みんなが大好きなはちみつ。

現代では当たり前にいつでも食べられる環境ですが、はちみつは自然が生みだした素晴らしいギフトなのです。

はちみつからは花々、太陽、春の香りと秋の果実を感じ取ることができ、また有名なオリンピアの神々のアンブロシア(神々の不老不死になれる食べ物)とされてきました。

はちみつには、ブドウ糖、果糖など２５種類以上の異なる糖類が含まれており、これらは身体の中で異なる働きをします。これらの糖類はミツバチたちが収集する蜜の中に含まれているのではなく、彼らによってつくられています。彼らの唾液と蜜が混ぜ合わされた液体は巣の房室に保管され、彼らが羽を震わせ風を起こし液体の水分を蒸発させます。種類によっては90％の水分がなくなり、豊富な栄養が詰まっているはちみつが完成するのです。

1kgのはちみつをつくるのに何千ものミツバチたちが飛ぶ距離は約2400万キロにのぼり、地球600周分の距離に値します。

はちみつに含まれている成分の大半は糖類ですが、少量の蝋状の成分、脂質、酵素、澱粉質、そしてビタミン類が含まれます。はちみつの品質はミツバチたちが止まる植物に影響されます。一般的にタイム、ラベンダー、ローズマリー、ライムとオレンジが高品質のはちみつを生みだすと言われています。

世界最高品質のはちみつとして知られているギリシャハニー

ギリシャといえば美しい海を思い浮かべる方も多い通り、ギリシャにはたくさんの島々が存在します。ですが、ギリシャはヨーロッパ随一の山岳地帯でもあるのです。海に近い地域は穏やかな気候に恵まれ、内陸に入り山々が多い地域に進めば進むほど夏と冬の気候の差が激しくなります。多様な地形をもつギリシャにはヨーロッパに存在する植物やハーブの内、約70%が育ち、それ以外にもアジアやアフリカの品種も育っています。さらに、ギリシャ固有の品種も多く存在します。このような環境の中でギリシャの養蜂家は、世界に類似しない良質なはちみつを生産することができます。世界に類似しない理由は他にも、ギリシャの養蜂は他の国々と異なり産業化されず、単一種のみのはちみつの生産をしていないところにもあります。多くの国では特定の種類のはちみつを生産する養蜂農場が存在し、そこでは1つの種類の花が植えられているところに巣箱を置きます。そのため、みつばちたちはその花のはちみつをつくります。

これに対しギリシャでは巣箱を季節によって、春にはオレンジの木やセージが茂るなだらかな山の斜面から、6月には高地の松林に、7月には山を下りハーブの野原、8月にはワイルドフラワー、9月には地中海の松の林へと移動させます。そのため、ギリシャの養蜂は自然な環境の中で育っている植物や花からみつばちたちが集めてきたものを使っているのです。また、山地の岩山には水分がわずかしか存在せず、その結果はちみつ中の水分量も平均の21%よりも低い17%以下になります。その結果、はちみつのアロマが高まり、濃いものになるのです。

ギリシャのはちみつが日本に届くまで

ギリシャのはちみつがどのような過程を経て、我々の住む日本まで届けられるかをご紹介いたします。
まず養蜂家は私たちの発注を受け出荷の準備が行われます。その後、保健所の者が出荷準備が行われたはちみつの内、サンプルを6個取り出し検査を行います。この検査では、カビ、抗生物質、薬品の混合がないか、また人工的に砂糖を加えていないか、などを検査します。全ての検査に通った後、初めて輸出の許可がでて日本まで輸送されます。
この検査は弊社で輸入する都度行われており、そのため私たちも皆様に無添加の天然はちみつを安心してお届けすることができます。

結晶化

純粋なはちみつは温度の低い場所で保管されると白く固まり結晶化します。これは、本物の証、純粋なはちみつの特徴です。

結晶は、はちみつに含まれているブドウ糖によって引き起こされます。ブドウ糖が非常に少なく、逆に果糖が多く含まれているアカシアなどは、結晶化しない、あるいは、とてもゆっくり結晶化が発生します。一方、タイムやセージハニーのように、ブドウ糖が極めて多く含まれているはちみつは、気温が低くならなくても結晶化する場合があります。砂糖をはちみつに加えているから結晶化すると信じている方もいらっしゃいますが、実際は結晶化しない花のはちみつは、高温で温められて身体に良い成分がすべて破壊されてしまっているか、モミの木のはちみつを混ぜてあるかのどちらかです。

味の変化を防ぎ、花のはちみつの結晶化を止めるには、異なる種類のはちみつをブレンドすることが欠かせません。ブレンドするにははちみつを最高35℃まで温めてから、絶えずかき混ぜながら行われます。この方法でブレンドされたはちみつは品質や風味を損なうことはありません。

結晶が気になる方は、35~45℃以下の低温を維持しながら時間をかけてゆっくり湯煎すると風味を損なわずに溶かすことができます。