Greek Yogurt ギリシャヨーグルト
ギリシャのヨーグルトとは
ヨーグルトはミルクの存在が知られる同時期からあるものです。それは、ミルクを保存するために一番適した方法でもありました。
ギリシャのヨーグルトは羊飼い達の伝統製品で、その品質と濃厚さ、歓喜の味をもつものとして世界で有名です。最近まで伝統的製法でつくられ、搾乳時期にしか作ることができないものでもありました。
ギリシャは羊やヤギに必要な広大な牧草地を所有しています。雌牛は、土地を耕すために、労働動物として使用されるなど、乳牛としては使われることがありませんでした。ギリシャ人の大多数は、羊とヤギのミルクを飲んでいたのです。
ヨーグルトはいつも羊のミルクから、毎年12月から5月の終わりにかけて作られました。季節生産の理由として2つの事を挙げることができます。
羊がミルクを生み出すのは、出産直後から夏にかけてです。夏の暑さと、草不足は搾乳量に限りがあります。ヨーグルトは、涼しい場所に保管する必要がありましたが、50年代までギリシャの田舎では冷蔵庫の存在はないに等しかったのです。地下室は春まで涼しいけれども、夏は違います。ヨーグルトはミルクの温度がその動物と同じ体温である、理想的な間に作られていました。それは、搾乳の直後にミルクをヨーグルトに変える乳酸菌が大量に発生するからです。
羊飼いは前に作っておいたヨーグルトに微量のミルクを追加していました。ヨーグルトの容器には蓋がされ、温かい温度で保っていました、多分ここでチーズも作られていたのでしょう。羊飼いがミルクを沸騰させ始めたとき、動物の体温と同じ温度に下がるまで待って、乳酸菌を加える事を彼らはこのときすでに知っていたのです。
ヨーグルトは何よりもまず羊飼いの製品です。それは、ギリシャの大部分を羊たちと移動する事からできた特色でした。例えば山地「イピロス」で、チーズの制作に強い伝統を持つ羊飼いであったヴラコス。彼らは木製の樽でヨーグルトを作っていました。他のギリシャの大多数の地域では、ヨーグルトは粘土ツボの中に入れていました。この方法はギリシャで現在でも理由なしに人気があります。セラミックの容器は多孔性で、乳漿が水滴のようにゆっくり漏出することを可能にしています。湿潤な乳漿の流出により、ヨーグルトはかたまり同時に冷却します。
ギリシャでは事実上ヨーグルトはすべての食事に伴っています。茹で野菜、炒めた野菜、トマトソース、白い米、ミートボールやロースト肉などにも使われています。それは、鶏肉およびいくつかの牛肉料理のソースとしても使われます。
また、調味料としても使われます、ギリシャで有名な「ジャジキ」はキュウリとニンニクをヨーグルトに混ぜて作ります。また北ギリシャの伝統的パイ料理などにも使われています。ある島では、夏に冷製スープの材料として使われています。
ハチミツまたはフルーツソースとあわせて食べれば、この上ない至福のときを感じます。
お召し上がりのヒント
・朝食に、シリアルとともに
・新鮮な果物とともに、ヘルシーなスナックとして
・ハチミツやナッツを加えて、美味しいデザートに
・唐辛子を加え、にんじんやきゅうりのスティックをつけるデップとして
・サラダのドレッシングとして
・チキンや肉に添えるスプレッドに混ぜて
・クリームの代わりとして、さまざまな料理に
・ただそのままで!
ヨーグルトの歴史
アメリカや西ヨーロッパでヨーグルトの人気が出てきたのはごく最近のことです。
しかし、ヨーグルトは人間が作った最も古い食品のひとつで、東南ヨーロッパや中東、中央アジアや極東の一部では、何千年にも渡って基本的な食物でした。エジプトのファラオたちの文書にはヨーグルトについて述べた箇所がいくつもありますし、古代イスラエル人たちの好物でもありました。
ギリシャ人たちは、ヨーグルトが健康に良いことをよく知っていました。紀元前5世紀の歴史学者ヘロドトスもヨーグルトに言及していますし、紀元前2〜1世紀の有名な医者であるガレノスは鎮静作用と腸をきれいにする効果がある、とヨーグルトを賞賛しています。
ヨーグルトはローマ人たちも喜んで食べていました。10世紀の知識人であり自然科学者である大プレニウスは、ヨーグルトの大ファンの1人でした。
ヨーグルトはまた、中世のアラブ世界でも尊重されました。633年にダマスカスで書かれた科学の本は、その治癒力のある性質を讃えています。
ヨーグルトが、人間がそれについて書くよりずっと以前から存在していたことには疑いはありません。その発見は偶然だったのかもしれません。ヨーグルトは、中東の、現在のトルコあるいはペルシャ(イラン)付近の地域のどこかに最初に現れたということが広く信じられています。 それが最初にどのように形作られたのかについては、多くの説があります。
そのうちのひとつは、ヨーグルトは、新石器時代(紀元前1万年頃)に人間が動物から乳を搾ることを覚えたときに発見されたと言います。乳を入れた土器が数時間放置されて温まり、ヨーグルトになったのです。暑い気候と衛生的な状態がなかったことがあいまって、ヨーグルト菌の存在にとって豊かな環境となり、自然に増殖していったのです。
しかし、ヨーグルトの始まった状況はどうであれ、その心地よい味はもとより、ヨーグルトは乳を保存する素晴らしい方法でもあるということがまもなく発見されました。古代の羊飼いたちは、乳を沸かして、少量のヨーグルトを注入し、動物の皮で覆って温かく保っておくことを覚えました。このようにして、ヨーグルトは彼らの食生活の重要な要素となったのです。
ヨーグルトの利用は中東から遙か彼方の地まで、商業や戦争の発展に伴って拡がったと信じられています。一方、その他の地域では、やはり動物の乳をその食生活に使った別の諸民族によって、その他の酪製品が発見されたに違いありません。
ペルシャ侵攻がインドにヨーグルトをもたらし、その地でそれはすぐに人気が出ました。
紀元前500年から飲食物について厳格なルールを作っていたヨガ行者は、ハチミツと混ぜたヨーグルトは神の食べ物である、と考えています。
7世紀には、アジアの遊牧民であったブルガリア人たちがバルカンに定住し、その地にヨーグルトをもたらしました。
西ヨーロッパへヨーグルトがもたらされたのは、16世紀だと言われています。腸の病気で弱っていたフランス王フランシスI世が、羊や山羊の群とともにコンスタンチノープルから歩いてやってきた羊飼いによって看病されて健康を回復したのです。この珍しい「医者」は王のためにヨーグルトを作り、それを食べた王は治ったのです。これがおそらく、フランス人がヨーグルトを「永遠の命の乳」と呼ぶ理由でしょう。 実際には、16世紀より前にヨーグルトは西ヨーロッパの修道院にあったのですが、一般にはあまり知られていなかったのでしょう。
しかし、西洋においては1920年代や30年代になってもまだヨーグルトはほとんど知られていませんでした。ヨーグルトが商業的に生産されるための道すじを整えたのは、優れたロシア系フランス人細菌学者 (パリのパスツール研究所長、1908年には感染と戦う白血球の能力についての研究で医学生理学分野ノーベル賞受賞)のメクニコフ博士(1844-1916)でした。 メクニコフ博士は、人間における早期老化の研究で、ブルガリア人たちの生活様式と食生活について調べたのです。
グレコギリシャヨーグルトのQ&A
グレコクリーミーギリシャヨーグルトは通常のヨーグルトよりたんぱく質が2倍も多く含まれており、数字からいうとクリームチーズと同程度の量を含んでいます!
(たんぱく質)筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの体構成成分、ホルモン、酵素、抗体などの体調節機能成分、豆、卵、肉、魚などの食品成分として重要であるために、栄養・健康と強い関係があります。
たんぱく質は、炭水化物、脂質と共に三大栄養素のひとつです。全ての動物および植物の細胞を構成する主要な成分であり、生体乾燥重量の約50%を占めます。筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの体構成成分、ホルモン、酵素、抗体などの体調節機能成分、豆、卵、肉、魚などの食品成分として重要であり、生命の維持に欠くことができないものです。
3大栄養素の構成成分の中心は、炭素および水素ですが、たんぱく質のみ約16%の窒素を含むことが特徴です。たんぱく質の種類は多く、各たんぱく質の構造、性状、働きは大きく異なっていますが、いずれも20種類のアミノ酸が50〜1,000結合した化合物です。
食品たんぱく質は、アミノ酸の構成により体内での利用率が異なります。良質たんぱく質食品とは、たんぱく質の含有量が多く、利用率の高いもので、卵類、肉類、豆類などがあげられます。
たんぱく質欠乏症では、成長障害、体力や免疫力の低下などが起こり、貧しい社会においては主要な健康問題です。先進国でも、食事摂取量が低下した高齢者では同様の問題が見られます。たんぱく質は、歴史的に不足の問題が主であったために過剰の問題に関しては十分には知られていませんが、今後の研究により増えることも考えられます。
Q&A
1.保存料は入っていますか?
GRECOヨーグルトは保存料を一切使用していません。ヨーグルトは酸性の食品です。そのため、適正な環境のもとで製造されれば保存料なしでも保存が利きます。
2.殺菌された牛乳を使っているのですか?
はい。
3.なぜ牛乳より消化が良いのですか?
牛乳の糖分(乳糖)の一部が発酵して乳酸になります。そのため、乳糖アレルギーをお持ちの方でも安心してお召し上がりいただけます。
4.1日の推奨栄養摂取量(R.D.R.)とは何ですか?
R.D.R.とは、人間が1日に必要とする、タンパク質、炭水化物、塩分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の量です。 必要とされる摂取量については、かかりつけの医師か栄養士にお尋ねください。
5.一日のうちでヨーグルトを食べるのに最も良い時間は?
ヨーグルトは、その活発な特性(軽いテイストと、消化に良い性質)により、どのような時間帯でもお召し上がりいただけます。 ランチに、おやつに、デザートに、そしてもちろん夕食の代わりとしてもご利用いただけます。 私たちはバランスのとれたダイエットをお勧めします。健康的なダイエットについて、栄養士にご相談ください。
6.牛乳アレルギーがあります。GRECOヨーグルトは食べられますか?
グレコクリーミーギリシャヨーグルトは、牛乳から作られています。牛乳アレルギーのある方の摂取は控えていただき、ヒツジやヤギのミルクで作られているギリシャヨーグルトをお試しください。しかしながら個人差もございますのでかかりつけ医の指示に従って下さい。
7.ヨーグルトにビタミンAかDは添加されていますか?
添加していません。
8.乳牛にホルモン剤は使われていますか?
ヨーロッパ連合(EU)の法規により、ホルモン剤の使用は禁止されています。
9.なぜ火を通しても大丈夫なのですか?
ほかの多くのヨーグルトと違い、グレコクリーミーギリシャヨーグルトからはホエイ(ヨーグルトの製造過程で出る液状の成分)が取り除かれています。 そのため、ヨーグルトは高温でも凝結しないのです。脂肪分の低さから、粒状にまとまってしまうことがあります。 料理の仕上げに加えるか、できあがったスープやソースに混ぜてご利用ください。コクのある、なめらかな口当たりになります。
10.本物のギリシャヨーグルトとギリシャ風のヨーグルトをどのように区別したらよいですか?
本物のGRECOギリシャヨーグルトは伝統的な製法で作られています。濃厚でなめらかなので、容器を逆さにしてもこぼれ落ちません。 GRECOは完全にナチュラルで、保存料や砂糖、甘味料などは一切使用していません。 それに対し、ギリシャ風のヨーグルトは流れ出しやすく、固まっているものは増粘剤が使用されており、しばしば添加物を含みます。 それは作られた味であり、もちろんそのような製品はギリシャでは作られていません。
11.GRECOギリシャヨーグルトは生きていますか?
高温処理(UHT)を行っているか、もしくは長期保存可能なヨーグルトを除くすべてのヨーグルトと同様に、GRECOヨーグルトも生きています。 「生きている」というのは、牛乳を加熱殺菌した後に、ヨーグルトの菌を加えているということです。GRECOギリシャヨーグルトは、生きたヨーグルト菌から作られています。
12.ベジタリアンにも合いますか?
はい。すべてのGRECOギリシャヨーグルトは動物性の凝乳酵素を含んでいません。もちろん、GRECOフェタチーズも植物性の凝乳酵素を含んでいるので、ベジタリアンの方にも合います。
13.凍らせても大丈夫ですか?
ほかのヨーグルト同様に、冷凍することはお勧めしません。しかし、料理の過程で少量ならば、問題はありません。