Essay エッセイ
ナウサの畑と、クシノマヴロの風景
2022年5月20日(金)
優雅にゲストハウスで朝食をとった後、私たちはKelesidi Wineryへ向かいました。
このワイナリーのマリアさんは、日本でナウサPDOのプロモーションを行うにあたり、さまざまな形でサポートをしてくださった方です。
彼らのワインは弊社では輸入していませんが、これまでのお礼を直接伝えたいと思い、今回ワイナリーを訪問することにしました。
山に囲まれた、のどかなナウサの風景。
ゲストハウスから車で約15分ほどで到着しました。
到着すると、マリアさんとご家族が迎えてくださり、すぐに息子さんがブドウ畑へ案内してくれました。
畑には、きれいに仕立てられたクシノマヴロが整然と並んでいました。
ちょうど開花直前のタイミングで、これから実をつけていく段階です。
ナウサで栽培されている主なブドウ品種は、このクシノマヴロ。
この品種から造られる赤ワインは、一般的に淡い色調を持ち、イチゴなどの赤系果実に加えて、オリーブやトマト、土のような香りと風味を感じさせます。
さらに、高い酸としっかりとしたタンニンを持つのが特徴です。
よく比較されるのは、イタリアのネッビオーロ。
特にタンニンの骨格には共通点があり、似た印象を受けます。
この地域では古くからクシノマヴロが栽培されており、ギリシャワインの中でも長期熟成に向く、いわゆる玄人向けのワインとして知られています。
また、彼らはブドウだけでなく、食用ブドウやアプリコット、サクランボなども栽培しています。
すぐ隣には大きなサクランボ畑が広がっており、ちょうど収穫の時期を迎えていました。
畑では、マリアさんのご主人がサクランボの収穫作業をしている様子も見ることができました。ナウサはワインだけでなく、さまざまな農作物が生産されている土地でもあります。
一通り畑を見学した後は、ワイナリーへ戻り、テイスティングへ。
テーブルには、ワインとともに手作りのチーズパイやドルマデス、さらにその場で収穫されたイチゴとサクランボが並びました。
ワインとともに、その土地で採れたものをそのまま味わう。
ナウサの自然と暮らしが、そのままひとつのテーブルの上に表れているような時間でした。
















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